和のイメージにこだわった5色展開
シャープ、80度の熱湯にも耐えられる“つよかわ”スマホ「AQUOS wish5」。振って発動する防犯アラート機能搭載

シャープは、スマートフォン「AQUOS wish5」を6月下旬以降に発売する。グローバルモデルとなり、日本だけでなく台湾とシンガポールにも展開する。カラーはMISORA(み空)、NADESHIKO(撫子)、WAKABA(若葉)、YUKI(雪)、SUMI(墨)の5色。SIMフリーモデルの価格はオープンだが、税込3万円程度の実売が予想される。
「つよくてかわいい」がコンセプトとなるエントリー機 “wishシリーズ” の新モデル。前モデル「AQUOS wish4」から “つよかわ” をアップデートすることで安心や心地よさを高め、より幅広いユーザー、よりグローバルを意識した一台に仕上げたとしている。

初めてスマートフォンを購入するユーザーに配慮し、wishならではの安心感を追求。そのための新機能として、電話アシスタントおよび防犯アラートを搭載している。電話アシスタントはAIを活用したもので、不審な電話をブロックできるという機能。過去の特殊詐欺の事例をもとにAIが通話内容を解析してブロックできるという。さらに、AIが留守番電話に録音された内容をテキスト化する機能も備えている。

防犯アラートは、スマートフォンとして初めて搭載するもので、振るだけで発動する防犯機能。「いざトラブルに巻き込まれたときに、スマートフォンを落ち着いて操作している場合はないだろう」と想定して開発されたもので、本体を振るだけで警告音を発しつつ、あらかじめ登録した連絡先に自動で電話発信、加えてSMSで位置情報を伝えることが可能だ。なお、日常利用で発動しないように誤作動にも配慮している。
ディスプレイは約6.6インチの液晶を採用し、解像度はHD+(720×1,612ドット)。120Hzのリフレッシュレートに対応する。輝度も向上したとしている。日本語と繁体字においてはモリサワのUDフォントを搭載し、日本語では学校の教科書や病院で使用されている「UD学参丸ゴシック」、繁体字では「文鼎UD晶熙黑體_繁中」を採用する。なお、デフォルトのシステムフォントは「たがつね角ゴシックInfo」となる。

アウトカメラは焦点距離25mm相当(約5010万画素/F1.8)、インカメラは26mm相当(約800万画素/F2.0)となっている。アウトカメラには独自の画質エンジン「ProPix lite」を搭載しており、夜景やポートレートもくっきり鮮明に撮影できるとする。

プロセッサーはMediaTek Dimensity 6300の採用により、前モデル「AQUOS wish4」からCPU性能が約20%、GPU性能が約13%向上している。メモリは4GBで、ストレージは64GBと128GB。仮想メモリは4GBまで拡張可能になっている。さらに、最大2TBまでのmicroSDカードに対応する。
本体は前モデルから引き続き、miyake design監修による “自由曲線” を用いたデザインを採用する。カラーは上述の通り、MISORA(み空)、NADESHIKO(撫子)、WAKABA(若葉)、YUKI(雪)、SUMI(墨)の5色。カラーリングは「きくだけで情景の湧くような和のイメージにこだわった」と説明している。

壊れにくさや耐久性も追求しており、前モデルから引き続き、対コンクリート落下衝撃、ハンドソープ洗浄、アルコール除菌に対応。国内エントリーモデルとして初めてIPX9に対応することで、80度の高温や高圧の水流にも耐えられるようになった。防水性能はIPX5・IPX8・IPX9、防塵性能はIP6X、耐衝撃性能はMIL-STD-810G準拠となる。

バッテリー容量は5,000mAhで、バッテリーの劣化を抑える独自のインテリジェントチャージに対応。電池残量が約90%に達すると自動で充電を停止して給電に切り替えるという。OSはAndroid 15で、4年間のセキュリティアップデートを保証する。
生体認証は顔認証と指紋認証に対応する。ほか、おサイフケータイとNFCをサポート。nanoSIMとeSIMのDSDVにも対応している。3.5mmのイヤホンジャックも装備しており、外形寸法は76W×166H×8.8Dmmで、質量は約187g。